王宮伊豆神社(おうのみやいずじんじゃ)は福島県郡山市片平町の福島県道142号河内郡山線沿いに鎮座する神社。旧社格は村社。
祭神
- 安積采女命
- 郡山うねめまつりなどで知られる采女伝説の主人公 春姫、帝の采女として葛城親王に連れられて都に上る
- 奥州草別の大神
- 創建以前から人々に祀られていた、この地の開拓を進めた地主神
- 伊豆山神
- 伊東祐長により勧請
- 箱根大神
- 伊東祐長により勧請
- 三嶋大神
- 伊東祐長により勧請
- 葛城親王
- 境内の禁足地が墓であるとも伝えられる
歴史
711年(和銅4年)、葛城親王が阿尺国按察使兼班田使に任ぜられ、安積地方を開拓して後の発展の基礎を築いた。後にその偉業を称えるために造営された。当時の名前は奥州草別大社。
鎌倉時代、源頼朝の奥州征伐や泉親衡の乱などの戦功で安積祐長が安積郡45カ村を拝領すると、祐長は安積伊東氏の祖となり、故郷の氏神である伊豆山神、箱根大神、三嶋大神を勧請して合祀した。
1663年(寛文3年)、片平組11ヶ村の総鎮守とされる。
1793年(寛政5年)、現在も残る安積山東葛城王祠碑が建立される。
1871年(明治11年)、村社に列格。
1957年(昭和32年)、末社の采女神社が完成。
1998年(平成10年)、『緑の詩 : 郡山の森・林・樹木ガイドブック』(郡山市農林部林業課 編)に境内の杉並木が選ばれる。
その他
- 春の例大祭では御輿渡御、秋の例大祭では舞の奉納などがあり
- 随神門内に安置されている随神像は、1830年(天保元年)12月、大仏師の法橋有慶の作と伝わる
- 駐車場に自動車のお祓いのための神社がある
アクセス
- 郡山駅8番バス乗り場より河内行バスで「王宮」下車
- 東北自動車道郡山ICから車で10分、駐車場あり
脚注

