現代の音楽(げんだいのおんがく)は、NHK-FMで1957年4月7日から長年放送されている日本国内唯一の現代音楽のラジオ番組である。
概要
戦後間もない1946年のラジオ番組「日本の音楽」などを前身として、1957年より現在の番組名としてラジオ第2で放送が始まり、その後FMに移設された。2007年11月25日には、放送50周年記念として4時間50分にわたり日本の現代音楽作曲家の歴史を振り返る内容の特別番組を、西村と白石の二人で放送した。
これまで柴田南雄、上浪渡、近藤譲、白石美雪、西村朗、猿谷紀郎などが歴代の解説を務め、2015年4月からは西村が再び解説を担当した。近年では前衛の古典、すでに亡くなった日本の大家と考えられる作品のオンエアも増えている。
2023年9月をもって西村が番組を降板する発表がなされ、後任を白石美雪が再度担当することが発表された。まもなく、2023年9月7日に西村は死去。2週にわたる追悼番組を白石、沼野雄司の2人で行い、10月より白石の解説に移行した。
現在の体制は日本における現代音楽のライヴ演奏から抽出することが主になっているが、以前には現音作曲新人賞の本選会のオンエア、ニューディスクの紹介、果てはロシアやインドネシアの作曲家の紹介などもあった。2016年の放送では作曲家を招いてインタビューを行い、その後に音源を放送する形式をとることもある。
現在は放送時間が50分で、音源が放送されている時間は40分ほどに制作されることが多い。局の方針として、武満徹作曲賞の全ファイナリストの楽曲はすべてノーカットで放送されている。ただし、白石美雪単独司会時代に行われたインターナショナル・ロストラム・オブ・コンポーザーズの音源をすべてかけるということは2023年現在は行っていない。
放送リスト
2003-2015年(選)
2016年(選)
2020年
2021年
2022年
解説者
- 白石美雪(2023年10月 - )
- 川島素晴(現代音楽作曲家)(2022年5月 - )
「川島素晴のここが楽しい!現代音楽」担当。月の放送が5回ある時の最終週を担当。
- 過去の解説者
- 猿谷紀郎(2009年4月 - 2015年3月)
- 西村朗(2005年4月 - 2009年3月、2015年4月 - 2023年9月)
- 西村朗・白石美雪(2003年4月 - 2005年3月)
- 白石美雪(1996年ごろ - 2003年3月)
- 近藤譲
- NHKアナウンサー(1991年ごろ - 1996年ごろ)
- 丹羽正明
- 上浪渡
- 柴田南雄
過去の放送時間
- 2013年4月 - 2015年3月 毎週土曜日 6:00 - 6:55
- 1999年4月 - 2013年3月 毎週日曜日 18:00 - 18:50
- 1996年ごろ - 1999年3月 毎週土曜日 21:30 - 22:30 (後番組に『世界の民族音楽』<22:30 - 23:00>を放送していた)
- 1996年ごろまで 毎週日曜日 23:00 - 24:00 (この番組が1日の最後であり、その後局名告知が流れて放送終了した)
テーマ曲
以前まで、番組の冒頭でテーマ音楽としてバッハ=ウェーベルンの「6声のリチェルカーレ」、1980年代から1995年まで助川敏弥の電子音楽、1990年代後半から2000年代前半まではケヴィン・ヴォランズの弦楽四重奏曲「ホワイトマン・スリープス」の第2楽章、また猿谷紀郎が担当していた期間はロバート・モーランの「薔薇の砂漠」が用いられていた。トーマス・アデスの "In Seven Days" for piano, video-installation and orchestraの曲頭の時期は2010年代である。2023年現在のテーマ曲はSteve Reich - Runner: I. Sixteenthsである。
新作委嘱シリーズ
2017年度より番組が若手作曲家にオーケストラ曲を委嘱する「新作委嘱」シリーズが開始。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 海外現代音楽特集 - 現代音楽を放送するNHK-FMの番組(年2回)
外部リンク
- 現代の音楽 - NHK - 番組公式サイト
- 現代の音楽 - NHK放送史


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